トーマス・ゴンダさんは2019年1月にMIRAIプログラムの一環として「科学技術」をテーマとするプログラムに参加しました。ゴンダさんは、東京大学生産技術研究所と英国王立美術大学が共同で運営している「東京デザインラボ」にインターン研究生として留学中です。
―どうしてMIRAIプログラムに参加したのでしょうか?
私がMIRAIプログラムへの参加を決めたのは、日本はいつでも魅了してくれる国であり、その文化だけでなく世界経済における日本の役割についても深く理解できるユニークな機会だったからです。これまでに様々な国に住んできたので、異なる環境や文化そして人々の中にいることは、常に豊かな経験となるということを私はよくわかっています。
―一番印象に残っていることは何ですか?
MIRAIプログラムは、凝縮された1週間で幅広いトピックと産業を経験できる良い機会だと思います。このような経験は、特に私のような若い学生には滅多になく貴重なものです。プログラムに参加して、政府、産業、研究機関、そして日本の人々がそれぞれとどう関わっているのか、日本の科学技術の仕組みをよく理解できました。日本国内のことを理解することにより、国際社会における日本の役割も理解することができました。
もう一つは、広島の原爆からの生還者、被爆者の証言が記憶に残るものでした。その話には本当に心を動かされました。日本人の記憶に、そして日本人と技術との関係性に原爆がどう影響したのかをより深く理解しました。
―JICEスタッフやコーディネーターのサポートはどうでしたか? 改善点があれば教えてください。
JICEの組織はとても精密でした。到着時、スケジュール表を受け取りましたが、それがほぼ10分単位で刻まれており、私はとても衝撃を受けました。このおかげで私達の経験はシームレスかつとても快適になりました。日本人の調整能力と、いかに彼らが品質の高いサービスのために努力するかを示す完璧な例となりました。