JICEの国際交流とは

参加者の声

【インタビュー】カケハシ・プロジェクトに参加した米国のデイジー・マリコさんにメールでインタビューを行いました。

KAKEHASHI
国内プログラム

デイジー・マリコさんは2016年度のカケハシ・プロジェクトに参加し、日本を訪問しました。帰国後、今度は日本の大学へ留学のために再来日し、国際開発を学びつつ、英語教師のアシスタントとしても働いていました。現在は米国に戻り、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で働いています。 

―カケハシ・プロジェクトへ参加した理由は何ですか? 

カケハシ・プロジェクトに参加したのは、私のルーツについてもっと知りたかったからです。私は日系3世です。このプログラムは、私の日本人としての側面をもっと知り、日本文化に触れる機会になると思いました。日本にはとても行きたかったですし、このプログラムに参加する同世代の人たちとも知り合いたいと思いました。

―カケハシ・プロジェクトで一番印象に残っていることは何ですか?JICEの企画したプログラムで良かった点を具体的に教えてください。また、改善点があれば具体的に教えてください。 

私たちは日本のいろいろな場所に行き、様々な産業についてのワークショップに参加して学ぶことができました。最も印象深かったのは、ホームステイです。参加者の女子数名と一緒にホストマザーのお宅に何日かステイしました。家庭料理をいただき、地元のお寺に行き、まさに本当の日本を感じることができました。プログラムの最後には、米国に帰国後、この経験と日本で学んだことを、どのように人々に伝え、どのように、より多くの人に日本を知ってもらうかということを、参加者全員で話し合いました。時間をとって経験を振り返り、そこから学ぶということは大事なことだと思います。また、日本の食べ物はとてもおいしいので、いろいろな食事場所に行けたことにも、たいへん満足しました。 

―プログラムに参加して、日本のどのような点が魅力的だと感じましたか?日本について何が新しい発見がありましたか?

日本人はとても親切で、私たちが何か困っているときには一生懸命助けてくれます。日本を訪れるたび、日本人のマナーの良さとおもてなしに感心します。私は以前にも日本に行ったことがあったので、初めて知ることはあまり多くはありませんでしたが、特に、食べ物はいつも楽しみです。今回は日本式バーベキューのお店が特に良かったですが、すべての食事がすばらしかったです! 

―JICEスタッフやコーディネーターのサポートはどうでしたか?スタッフ・コーディネーターのサポートで良かったことがあれば具体的に教えてください。また改善点があれば教えてください。

JICEのスタッフたち(私たちのプログラムの担当者、同行者)とは楽しく過ごしました。いつでもコミュニケーションをとってくれて、私たちの話もよく聞いてくれました。参加者たちとJICEスタッフの皆さんは、お互いに深い敬意をもって接していたと思います。多くのJICEスタッフがバイリンガルで、日本語と英語を話すのでとてもうれしかったですし、皆さんとても面倒見が良かったです。

JICEスタッフは、しばしば、時間通りに行動することにとても重きを置いていたと思います。スケジュールを守ることに圧倒されなくて済むように、訪問場所ごとの時間を十分にあけるとか、1日に1つか2つの訪問先のみにとどめる等の提案をしたいと思います。

三重県大紀町での着物体験にて(左から3番目)

―プログラム参加後のキャリアについて教えてください。カケハシ・プロジェクトへの参加が進路の決定に影響を及ぼしましたか?

現在、UCLAの住宅サービス部門で働いています。UCLA内の建物に住む人たちの契約を管理したり、支払手続きや支払契約の管理をしたりしています。カケハシ・プロジェクトに参加したことが今の仕事の分野に影響を与えたとは思いません。しかし、カケハシに参加したことで、のちに日本に留学をすることを決めました。留学中は英語の先生のアシスタントの仕事をしました。この時の上司の一人には、現在の職に応募した際に推薦状を書いていただき、そのおかげで就職できましたので、日本に留学していたことは役に立ちました! 

―明治学院大学に留学中は何を学んでいましたか?

明治学院大学国際学部では国際開発を学んでいました。政治学と日本社会・文化のコースをとっていました。カケハシ・プロジェクトに参加したおかげで、私の国際関係への興味は確固たるものになりました。なぜならプログラムで日米関係を学び、米国にはない文化活動に参加することができたからです。米国とは異なる文化に目を向け、日本に戻ってもっと日本を知りたいという気持ちにもなりました。 

―日本で暮らしてみてどうでしたか。再来日して感じたことを教えてください。

日本に暮らしたことはとても良かったです!日本の人たちと再び交流し日本の歴史を知ることができたことは、とてもすばらしい経験で、大事な思い出です。日本の食べ物には再度感動しました。交通システム(電車や新幹線)が効率的であることにも感心しました。日本には今後も是非再訪したいと思っています。

明治学院大学留学時、東京にて

プログラム参加後に日本について情報を発信していれば教えてください。

家族や友人と政治や世界の出来事について話し合うのが好きです。米国で起こっていることと比較しながら、現在日本で起こっていることを含めて話します。また、日本の経済情勢を見るのも好きです。米国の経済を、世界の他の国々の経済と比較して議論する際にも、日本経済は興味深い話題となります。

―日本と自国の架け橋となるために、将来どのような計画を考えていますか?

日本と米国間をもっと頻繁に行き来したいです。日本での良い経験を人に伝え、その人たちが日本に行くようにすすめたいと思います。米国と日本はお互いに、強い結びつきを築き続けることができると信じています。このカケハシ・プロジェクトが今後も続き、米国の人たちが私のように日本に行って、日本文化と日米関係について学ぶことができるようにと祈っています。 

これからJICE国際交流プログラムに参加する人や、日本での留学/就職を希望する人たちへアドバイスをお願いします。

やってみて!とJICEの交流プログラムに興味がある人には心から言いたいです。素晴らしい経験になりますし、自分の国の人、日本の人と新しく知り合いになれます。交流の旅の途中では、他の人に話しかけることを躊躇しないでと助言します。日本の食べ物を食べて、活動に参加して、日本人と話して、日本文化に深くかかわることを勧めます。もし長期間その国に留学や就職することを考えるなら、その国がどんなところかを感じる機会を持つことはとても良いことだと思います。カケハシ・プロジェクトに参加したことで、私は大学在学中に、日本の大学に留学する気持ちになりました。カケハシ・プロジェクトと留学の両方の経験を十分に楽しみました!

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)卒業式にて、2019年

問い合わせ先

JICE 国際交流部 青少年交流課

03-6838-2730